ヴァーサ (Vaasa)
1606年に町が創設された. 1634年に新設されたエステルボッテン県の県都となる. 1775年にエステルボッテン県が分割され成立したヴァーサ県(ヴァーサ州)の県都(州都)となる.
1852年には大火があり、8月3日の朝から燃え始めた炎は夜までに町の大部分を焼き尽くした. その後、元の町から約7km北西の海岸寄りに新市街が建設された.
1855年にロシア皇帝でありフィンランド大公でもあったニコライ1世が死亡すると、小さな市民グループが、街の名前をニコライ1世にちなんだ名前に変更するように請願書を提出した. ヴァーサの都市名はヴァーサ王朝から採られていたが、このわずか15人の市民の提案によってヴァーサの都市名はニコラインカウプンキ (Nikolainkaupunki)、ニコライスタッド (Nikoraistad、Николайстада)へと変更された. これに伴い、ヴァーサ州の州名も変更された. しかし、この都市名及び州名の変更は、ヴァーサの市民の多数から支持されず、1862年には多くの市民が都市名と州名を元に戻すように請願書を提出する事態となった. このニコライ1世にちなんだ名前は、ロシア帝国の影響下にあったフィンランド大公国が存続する1917年まで公式に使用され、国がフィンランド王国になってから都市名、州名共に元に戻された.
1918年に勃発したフィンランド内戦では首都ヘルシンキから議会がヴァーサへ疎開し、内戦終結までの数か月の間にはフィンランドの臨時首都となった.
地図 - ヴァーサ (Vaasa)
地図
国 - フィンランド
フィンランドの国旗 |
国体の変化が激しい歴史を持つ国家であり、王制から共和制へ変換された国々の一国として知られている. ロシア帝国が第二次ロシア・スウェーデン戦争後にフィンランドを併合してフィンランド大公国にした1809年まで、スウェーデン王国に属していた. 後に、ロシア帝国がロシア革命で崩壊したことで1917年に独立を果たした. 独立後、フィンランドでは4つの戦争が行われた. 1918年のフィンランド内戦、ロシア革命で成立したソビエト連邦との冬戦争(1939年~1940年)、第二次世界大戦(独ソ戦)に伴うソ連との継続戦争(1941年~1944年)とソ連との講和後のナチス・ドイツとのラップランド戦争(1944年~1945年)である. それぞれの戦争において、共和国の軍隊は、軍の最高司令官であるマンネルへイム元帥によって率いられた. 冬戦争と継続戦争により幾らかの土地をソ連に奪われるも、ソ連に併合されたバルト三国と異なり独立を維持した.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
---|---|---|---|
EUR | ユーロ (Euro) | € | 2 |